企画の打ち合わせでよく聞かれるのが、「もっと面白いアイデアはないですか」という言葉です。もちろん面白さは大切ですが、実際に仕事を進めていくと、面白いアイデアの前に、もっと退屈な作業があることに気づきます。それが「整理」です。

アイデアより先に、課題がずれていることが多い

私たちが企画のご相談を受けるとき、最初にやることは「何を変えたいのか」を確認することです。この段階で、実は目的やターゲットの認識が関係者の間でずれていることが少なくありません。アイデアがうまくいかない理由の多くは、表現力の不足ではなく、そもそもの課題設定のずれにあるように感じています。

本質を考えるとは、派手なアイデアを探すことではなく、地味な整理を丁寧に行うことでもある。

整理は誰かがやらないと進まない

課題の整理は、誰にとっても優先度が上がりにくい作業です。締切が近づけば、つい「とりあえず形にする」ことを優先してしまいます。しかし、この整理を後回しにしたまま企画を進めると、途中で方向性がぶれたり、関係者の合意が取れなかったりすることが増えます。

私たちは、企画のはじめにこの整理の時間を意識的に確保するようにしています。時間はかかりますが、結果として手戻りが減り、最終的な表現の精度も上がると感じています。

おわりに

本記事は、社内での実務経験をもとにした一般的な考え方の紹介であり、特定の手法を唯一の正解として推奨するものではありません。案件の規模や状況によって、適切な進め方は異なります。